2019年 読んだ本まとめ(読書メーターまとめ版)

Book

2019年の読書記録のまとめです。(感想は当時のもの)

2019年の読書メーター
読んだ本の数:108
読んだページ数:24148
ナイス数:2696

しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)感想
2019年1冊目。タイトルは知っていて読んでいなかった本です。表紙と「しゃばけ」という言葉の響きから、江戸の妖怪が出てくる話なのかなという漠然としたイメージでしたが、読んでみるとミステリーが絡む物語で、登場人物(妖)のキャラクターだけでなくストーリーにも引き込まれました。読みながら一太郎たちと一緒に謎を紐解く感覚でした。そして一太郎の出生の秘密が明かされるところは、祖母をはじめとする家族と周りの妖たちがどれだけ一太郎を愛しているかがわかります。松之助も幸せになってほしい…。忘れてしまわないうちに続編読む!

読了日:01月02日 著者:畠中 恵


獄窓記 (新潮文庫)獄窓記 (新潮文庫)感想
秘書給与詐取事件で逮捕・収監された元国会議員のルポルタージュです。刑務所内のことはドラマやドキュメンタリー番組で流されるイメージを漠然ともっていましたが、自身の体験として語られる本書に驚くことも多くありました。特に後半は障害者の施設内の更生について一石を投じるものがあり、今後の行政の対応に生かされるといいなと思います。既に17,8年経ちますが、現在の状況はどうなっているのでしょうか。そして秘書給与の実態は透明化されているのか。普段目にしないことや常識についてもっと懐疑的になろうと思いました。

読了日:01月06日 著者:山本 譲司


常識として知っておきたい「美」の概念60常識として知っておきたい「美」の概念60感想
たまにこのような体系的な本を読むと、全体を歴史とともに捉えることと、それぞれの特徴と、そして一番大事なのは自分の好みがわかることが良い。今まで現代美術についてはあまり良く知らなかったけど、デ・ステイルのピエト・モンドリアン(赤、青、黄のコンポジション)や、アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンスタインは割と好み。日本編はあまりページが割かれていなかったけど、琳派や浮世は見ていて楽しい。俵屋宗達、岩佐又兵衛、菱川師宣、葛飾北斎、歌川広重、など。

読了日:01月17日 著者:城 一夫


君の絵じゃダメだね(仮題)君の絵じゃダメだね(仮題)感想
小学生くらいのときに絵や詩が流行って、自分もこのころから326さんの絵が好きです。そしてアーティストの19にも使われている詩も、そのときの自分が心に刺さるもので、今でも読むと当時を思い出します。イラストはよく真似をして書いてました。今日が「あの頃」呼ばれても そこには距離という邪魔者がいても「行こう。」ぬるま湯にカゼひいて臆病になる前に っていう詩がすごく好き。

読了日:01月19日 著者:326


理系の子 高校生科学オリンピックの青春 (文春文庫 S 15-1)理系の子 高校生科学オリンピックの青春 (文春文庫 S 15-1)感想
堀江さんのオススメの本シリーズ。核融合炉、ホースセラピー、ハンセン病の研究、水の浄化、など様々な分野で研究結果を競う大会に参加する高校生のお話です。それにしても世界にはこんなことをやってしまう高校生がいるなんて、本当に驚きです。科学系のコンペ、一般参加してみたい!そしてもともと裕福でエリート高校出身の人だけができることだと思いきや、貧困や病気に負けずにトライして結果を出していることにものすごく勇気をもらいました。そして巻末、日本の高校生も負けてない。地球科学は非常に興味があるので、その後の研究も気になる〜
読了日:01月20日 著者:ジュディ・ダットン


くらべる日本 東西南北くらべる日本 東西南北感想
このシリーズのせいで、調べたいこと、行きたいこと、食べたいもの、が突然たくさん増えてしまいます。多摩動物公園のもぐら、北海道のきびだんご、東京都のふりかけ「錦松梅」、中央区ふくい軒と足立区キッチンフライパンのソースカツ丼、新宿区歌舞伎町つるかめ食堂、塩辛納豆、京都の春巻、風鈴はガラス製が一般的だと思い込んでた、文化圏マップものすごく読みたい!今治の焼き鳥、九州の肉まんに酢醤油は中国の飲茶に近い気がする。大阪と京都のたぬきときつねのうどんとそば、ちょっと良くわからなかった。ん〜食べ物ばっかり気になる笑
読了日:01月22日 著者:おかべ たかし


もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (新潮文庫)もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (新潮文庫)感想
タイトルは知っていたけど読んでない本シリーズ。小説としては正直物足りなさを感じました。え、その過程は端折るんだ、みたいな箇所がいくつかあって物語が急に展開していく感じ。ただし、これはただの小説ではなく、かの有名なドラッカー先生のマネジメントを経営素人の女子高生が勘違いをして読み始め、野球部のマネジメントに活かすお話。ドラッカーの本を引用しつつ、それを実際に体現していき、結果を残すところは読んでいて爽快です。主人公に突っ込みたくなる場面はあるものの、後半は怒涛の展開に涙します。合わせて本家ドラッカーも読む!
読了日:01月25日 著者:岩崎 夏海


本棚にもルールがある---ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか本棚にもルールがある—ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか感想
本棚の作り方の本です。メインの本棚、特別展示を設けること、最低1週間に1回は本棚の入れ替えを行うこと、本の選び方と買い方、書評の書き方、など、気になることや実践してみたいことがたくさんありとても参考になりました。そして随所に紹介されている本の興味深いこと!こうやってまた読みた本が増えていくが、せっかくだから買いてあることを実践して自分の特別展示、面白いワクワクする本を集めてみようかな!
読了日:01月25日 著者:成毛眞


地球 (福音館の科学シリーズ)地球 (福音館の科学シリーズ)感想
安定のかこさとし先生。「海」の姉妹版です。地球のデータをただ並べるのではなく、視点を地上から地球内部の核、さらには宇宙にまで広げます。そして四季の移ろいも感じることができます。かこさとし先生の本の楽しいところは、見開き1ページだけで得られる情報量ももちろんですが、そこに自然と生活が見えることだと思います。色んな動植物がどこにどうやって生きているのか、その自然の中で人間がどのように生活しているのか、少しだけ未来の要素もあり、絵として眺めるだけでも時間的空間的に浮遊して観察しているよう。
読了日:01月27日 著者:加古 里子


ぬしさまへ しゃばけシリーズ 2 (新潮文庫)ぬしさまへ しゃばけシリーズ 2 (新潮文庫)感想
しゃばけシリーズ2。続編の期待値が見事にそれ以上になりました。中でも後半の2つのお話はぐっときました。「仁吉の思い人」は、主人公を甘やかす手代の過去の話。なかなか妖の時間感覚はわからないながらも、二人の恋を巡る輪廻が切なすぎます。そしてその次の「虹を見し事」も切ない話でした。おまきの想いと一太郎のその後の心情を思うとやりきれない気持ちになります。でもこの出来事を糧にしてもっとしっかりした旦那になることでしょう。次回作も期待!
読了日:01月28日 著者:畠中 恵


1冊のノートが「あなたの言葉」を育てる1冊のノートが「あなたの言葉」を育てる感想
さっと読めてしまうくらい読みやすい構成でした。ただ内容は要所要所で大事なポイントがあるので、再度確認が必要ですね。自分の「幹」をしっかり育てるために、日々の気づきや疑問をメモすることはこれまでも近いことはやってきましたが、視点を変えることやフレーズの抽象化・法則化など真似したいことがたくさんありました。「あなたは何によって憶えられたいのか?」「あなたの○○における哲学は何か?」「あなたの言葉を作る7つの切り口」なんかは考えてみると面白そう。
読了日:01月29日 著者:川上 徹也


[新版]くらべる図鑑 (小学館の図鑑 NEO+プラス)[新版]くらべる図鑑 (小学館の図鑑 NEO+プラス)感想
たまに子供向けの図鑑を眺めていると、自分が小学生の時に習ったことがアップデートされてびっくりすることがあります。技術の発展や新しい発見があるので当たり前ではあるんだけど、一度インプットしたことを更新する作業は意識的にしないと古いままになる。でも図鑑はそれ以外の意味で単純に眺めていて面白い。この本はくらべる観点でまとめたものなので、相対的な関係が直感的にわかりやすくなっていて、大人が読んでも大変興味を持って読むことができます。
読了日:02月01日 著者:


経済ってそういうことだったのか会議 (日経ビジネス人文庫)経済ってそういうことだったのか会議 (日経ビジネス人文庫)感想
少し情報が古いですが、竹中さんの説明と佐藤さんの鋭い質問が経済を考える上でものすごく大事なことばかり。特に、お金の三つの役割や経済の統合の話、補完財と代替財など、自分のこれまで知らなかったことがあって楽しく読めたし、何よりこれから経済ニュースを見る目も変わってくると思う。国が何を考えてこの政策をしているのかな?と考えると世の中が見えてきそう。会議のその後、「日本が生きる道というのはプロフェッショナリズムを一人一人が身につけていくことしかない」と出てきますが、この時点でこんなことを言っていたのかと関心。
読了日:02月01日 著者:佐藤 雅彦,竹中 平蔵


そのノブは心の扉 (文春文庫)そのノブは心の扉 (文春文庫)感想
芸人さんが好きなので読んでみました。仕事以外の日常からのネタです。ほんとにこんなことしてるの?と思わせることばかりです。そして様々なルールを自分に課しては挫折して欲望にまみれる姿に少々呆れながら、笑ってしまうところもいくつか。でも人はみんなそんなもんだと思うんです。よっぽど自分を律して生活しているっていうのはあんまりいないんじゃないですかね。自分を知った上で、理想を掲げて、挫折はする。続かなくても「やってみる」ことで自分に合うスタイルが見つかるのではないかと真面目なコメントで締めくくります。中身は下品笑。
読了日:02月02日 著者:劇団ひとり


TIMELINE タイムライン―地球の歴史をめぐる旅へ!TIMELINE タイムライン―地球の歴史をめぐる旅へ!感想
ようやくじっくり読めました。ベルギーのイラストレーターが作成した世界の歴史の本です。時代や土地を見開きで紹介しています。改めて全体の流れを把握したい時やお子様にもおすすめだと思います。不満としては、アジアの記述が少し足りないのではないかということと、ストーリーが欲しかったな、と。でも世界の出来事を追おうとすると無理があるからですかねぇ。絵が可愛らしいので絵だけでも楽しめます。
読了日:02月03日 著者:ピーター ゴーズ


完全教祖マニュアル (ちくま新書)完全教祖マニュアル (ちくま新書)感想
教祖になるためのマニュアル本です。読む前に想像していたよりはすごくフランクな文章で読みやすいですが、如何せんギャグ本の領域を出ないかなという印象です。ところどころ出てくる世界の宗教情報の方が興味をそそる。
読了日:02月06日 著者:架神 恭介,辰巳 一世


宇宙 (福音館の科学シリーズ)宇宙 (福音館の科学シリーズ)感想
間違いないかこさとしさん本シリーズ。今回は地球を超えて宇宙に向かいます。「宇宙」というタイトルではありますが、話はいつも通り身近なところから始まります。地面から空に向かって空へ空へ伸びていく建物やロケットの高さ、そして高さごとの化学組成、宇宙からの宇宙線の解説。そして後半は地球周辺の衛星や太陽系内惑星、そして太陽系、銀河系、星雲、と進んでいきます。ただの解説だけでなくストーリーがあると次はどうなるんだろう、どこに行くのか、が気になりながらあっという間に読んでしまいます。クレーターの名前や距離にもびっくり。
読了日:02月08日 著者:加古 里子


ランドセル俳人の五・七・五 いじめられ行きたし行けぬ春の雨--11歳、不登校の少年。生きる希望は俳句を詠むこと。ランドセル俳人の五・七・五 いじめられ行きたし行けぬ春の雨–11歳、不登校の少年。生きる希望は俳句を詠むこと。感想
小さい体で生まれ小学生時代にいじめを受けた俳人・小林凛さんの句集兼エッセイです。担任に相談しても守ってくれない学校。こんなひどい対応が本当にあるとは、、絶句です。でも仲のいい友達や引き取ってくれた先生、カニングハム先生、そして何より不登校を決断したご家族の支えがあって、俳句に出会い、活動してこれたのだと思います。もう嫉妬するぐらいの良い句ばかりです。自然と親しんで優しい視点を持っていることがわかります。
読了日:02月09日 著者:小林 凜


ねこのばば しゃばけシリーズ 3 (新潮文庫)ねこのばば しゃばけシリーズ 3 (新潮文庫)感想
シリーズ3作目。なんとなくだけど徐々に一太郎が逞しくなってきている気がする。今回はただの事件解決というよりは、人に欲だったり、どうしても避けられないことが人生にはあることだったり、なんだかこの世の無常を知らしめられた感じがします。「何で人を殺しちゃだめなんですか」という当たり前のことだけど、ではなぜダメなのかは簡単には答えられない問いだと思います。そして人を殺めてしまったけど結果的に誰も責めることができないもやもやとした結末の「花かんざし」、佐助の若だんなを助けられなかった切なさなど、中々応えるものが。。
読了日:02月11日 著者:畠中 恵


大人エレベーター大人エレベーター感想
サッポロ生ビールのCMで使われていた妻夫木聡さんと各年代の著名人との対談集です。大人とは?人生とは?仕事とは?演技とは?努力とは?様々な経験や職業の方々の考え方や価値観、経験を妻夫木さんとの対談を通して垣間見ることができます。いい言葉をあとで読み返すために付箋を張っていったら付箋だらけになってしまった。。全体的に俳優やミュージシャンも多いけど、サッカー選手の中村俊輔さんや白鵬関の年齢を感じさせないしっかりした考えに感銘をうけます。自分の人生観や哲学はしっかり意識した方がいいなと思いました。
読了日:02月16日 著者:


公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 3公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 3感想
ちょこちょこやってたけどやっと一通り終わった。。。次の試験頑張るぞー!やっただけじゃなくて要復習じゃ!
読了日:02月16日 著者:Educational Testing Service


そこにあった江戸そこにあった江戸感想
幕末明治期の東京、横浜、下関、長崎、箱館などの写真集です。景色だけではなくて人力車や振売の人の表情や佇まいもうかがえます。今はビルだらけの場所に本当にこんな景色があって、時代劇でしか見たことのないような格好の日本人が住んでいたんだなというのが、普段は全く想像ができないことを少しでも感じられる写真集です。居留地は洋館が立ち並んで日本ではないよう。現在の景色を知っている場所なら二度楽しめる。横浜の「元町百段」、行ってみたい!と思いましたが現在はもう無い、残念。。。
読了日:02月23日 著者:上條真埜介


眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎感想
訳書だからなのか、大変難しい内容でした。致死性家族性不眠症にかかった一族の症状とそれ以降、プリオンが原因と思われる病気の歴史、そしてその病気を取りまく医師や政府の傲慢な対応などが描かれています。日本でも話題になった所謂狂牛病についても触れられています。スクレイピーやクールーなど全てプリオン原因だとしても、その発生時期や場所が異なり、遺伝性なのか感染性、散発性か、症状の不均一など、不明なことが多い。本書は2007年出版、2019年現在はどうなっているんだろうか。病気そのものと食の安全がきになるところ。。。
読了日:02月28日 著者:ダニエル T.マックス


AmazonWebServicesアプリ開発運用入門AmazonWebServicesアプリ開発運用入門感想
業務でアプリ開発をする機会が減ってしまったけど、車内の開発部隊のために環境を整えることはあるので、AWSを利用した開発運用の方法を学ぶ方にとっては大変わかりやすくまとまっている書籍です。特にcode三兄弟とcodePipelineの使い方はこの本で一通りできるようになります。1日1章をこなして一週間程度で読了します。AWS初学者にもおすすめです。ちなみに、SES,SQS,SNSは北米リージョンでその他は東京リージョンで試しました。いくつか気になったところはあるけど誤植ということでスルー。コラムも良し!
読了日:03月03日 著者:戌亥 稔,上迫 淳也,三上 大輔,百瀬 吉伸


桂歌丸 大喜利人生 笑点メンバーが語る不屈の芸人魂桂歌丸 大喜利人生 笑点メンバーが語る不屈の芸人魂感想
笑点メンバーが桂歌丸さんについて語る本。こんなに年齢や立場に分け隔てなく愛される人がいるだろうか。自分が笑点を見始めた頃は、先代の圓楽さんが司会で、歌丸さんは回答者だった。でも司会が変わって雰囲気が変わって、楽太郎さん(現円楽さん)との馬鹿にし合うやりとりや、そこにたい平さん、山田さんが絡んだりするのが本当に面白かった。昇太さんのプレッシャーも相当だろうな。この本を読むと改めて歌丸さんの存在感と人間の大きさを感じます。落語業界にとっても日本にとっても宝です。今年、落語聴きにいこう。
読了日:03月09日 著者:日本テレビ


おまけのこ しゃばけシリーズ 4 (新潮文庫)おまけのこ しゃばけシリーズ 4 (新潮文庫)感想
シリーズ4作目。今回もハラハラさせられて先が気になる展開でした。人(妖)の気持ちをこんなにもうまく描くことができるのは本当にすごい。「こわい」は、周りに忌み嫌われている狐者異の人の好意を素直に受け取れずに去って行ってしまうラストに切ない思いをさせられました。また「ありんすこく」も、同じ禿に対する妬ましい心にも同情してしまいます。最後の「おまけのこ」でも、嫁ぐ先のことを考えたおふさの気持ちが痛いほどわかります。鳴家の大冒険も圧巻です。彼らの小さな体から見える世界の表現がなんとも見事です。
読了日:03月16日 著者:畠中 恵


池上彰の世界から見る平成史 (角川新書)池上彰の世界から見る平成史 (角川新書)感想
小学生から社会人までの期間、ほぼ平成時代を過ごしてきました。自分が何歳の時、そういえばこんなことがあったなと振り返られます。特に印象に残っているのが95年、Windows95の発売や阪神淡路大震災、オウム真理教によるサリン事件など、強烈な思い出です。そして日本だけではなく世界でも中東の紛争やテロ事件など、いまだ解決できていない問題が山ほどあります。平成の30年が今後にどのように影響していくのか。過去の何が引き金となっているのか、というストーリーを気にすると世界のつながりが見えます。
読了日:03月17日 著者:池上 彰


うそうそ しゃばけシリーズ 5うそうそ しゃばけシリーズ 5感想
シリーズ5作目。今回も読み応えがありました。あの体の弱い一太郎が湯治のために箱根へ旅をします。そこで出会った天狗や侍、お比女様、雲助などと、様々の難解な問題に立ち向かいます。今回の作品は、一太郎が普段抱いている気持ちと、お比女様の「役立たず」だと自分を責める思い、武士達の藩のためには何をしても構わないという態度、新龍の過去、などなど、それぞれに思っているところがあり、それらが奇妙に関わり合っています。人間と妖は違うようで同じような悩みを抱えている。ミステリーを超えた人間ドラマが繰り広げられています。
読了日:03月29日 著者:畠中 恵


ニュースがわかる高校世界史 (ポプラ新書)ニュースがわかる高校世界史 (ポプラ新書)感想
「世界史」とあるが、テーマは「世界恐慌」「(ドイツの)独裁政治」「アメリカ・ファースト」に絞られています。キーポイントは、今の政治経済を歴史から分析して繋がりを知ろうということ。アメリカの建国の歴史を知ることで、現在のトランプ大統領の根底にある考え方の理解だったり、世界恐慌やドイツのヒトラーの台頭との横のつながりが見えてくることで、途端に今までのお勉強としての世界史から、ストーリー展開を楽しむ視点に変わります。なぜこの政策を進めているのか、理由を問うと必ず歴史的背景があるはず。疑問を持つこと!
読了日:03月31日 著者:池上 彰,増田 ユリヤ


表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬感想
オードリー若林さんのキューバへの旅行記。ただの旅行記かと思いきや、独特な語り口調や心情が登場して最初は戸惑いながら読み進めた。ところどころ過去の思い出なんかも語られる。キューバで出会ったマルチネスやエダジマとのエピソードが面白い。キューバ人だからといってみんな陽気ではないのだ。そして出会う人との心が通じ合う様子が少し羨ましい。確かに東京やニューヨークのような都会にいると、価値観を固定化されているような気がするので旅は重要。自分もこんな旅をしたい!最後の父親とのエピソードには感動です。
読了日:04月03日 著者:若林 正恭


時事漫才 爆笑問題の日本原論時事漫才 爆笑問題の日本原論感想
爆笑問題は過激なところもあるけど、その時に話題になっている時事ネタが面白い。タイトルだけで気になって読んでみました。こうして振り返りながら読むと、2015年以降も政治家の事件と薬物問題は多いなあと感じます。あとは芸能人の不倫など、個人的にはどうでもいいなと思うニュースも多いです。ただそれらのニュースを爆笑問題が面白おかしく取り上げることで興味が出てくる。もっと真面目なことを言うと若者が政治に関心を持つキッカケになるといいなとも思う。
読了日:04月06日 著者:爆笑問題


池上彰の「天皇とは何ですか?」池上彰の「天皇とは何ですか?」感想
平成が終わるこの節目に読めて良かったです。昔は、天皇は多分判子押したり国の行事に参加するくらいしかしてないのかな、なんて思っていたこともありました。ただこの本を読むと、戦没者や被災者への慰霊や、想像以上の国事行為、公的行為があることがわかります。天皇陛下が、日本国民統合の象徴として、常に考え続けられながらご公務していたことがわかります。特に、生前退位については、皇族や皇室、日本国民、政府のことを考えに考え抜いてでてきたお言葉なのだと思います。条項になられてもお元気でいていただきたいと常に願います。
読了日:04月11日 著者:池上 彰


ナナメの夕暮れナナメの夕暮れ感想
自分も若林さんと同じ経験や思いを抱いていたのではないかと感じる。「自分に失望している人は、希望に満ち溢れた人を妬む」、人を妬んだ目でみたとき、きっと自分は自分に失望していたのではないだろうかと考えると合点がいった。人の目を気にしすぎていたり、自己肯定感が低かったり、、などなど。でもこの本にも書かれていたように、何でもいいから自分がやっていて楽しいことを描いてみたりとか、岡本太郎さんの本や「中年クライシス」を読んだりとか、禅のような考え方とかこれから自分が生きやすいようになるためのヒントを得られた気がする。
読了日:04月16日 著者:若林 正恭


ランドセル俳人からの「卒業」ランドセル俳人からの「卒業」感想
素敵な俳句ばかりです。そして改めて壮絶な小中学校だなと感じます。こんなひどいいじめの状況、教師があっていいものか、と憤ります。声をあげたくてもあげられない子供たちがたくさんるのかなと想像するだけで辛くなります。俳句は相変わらず勉強になる表現ばかり。ただ表現だけでなく、その時の心情と情景が眼に浮かぶようで、どうして十七音でこんなにも世界が広がるのだろうと不思議に思う。自分も負けずに創作するぞー!
読了日:04月17日 著者:小林 凜


天才の証明天才の証明感想
もうちょっと哲学的なことをつらつら書いているのかなと思ったけど、あっちゃんの実体験がメインで語られていて内容が割とすっと入ってくる。それでいて大事なことや自分にとて大切にしたいなって思うことが書いていて付箋いっぱいになりました。「勝てないなら、勝てる場所を見つける努力をすべき」、「弱点と思われるところが武器」、「自分の資質にルールを引き寄せていくこと」。などなど、本当に体系化・言語化がうまいなあ。そして相方のことをばっさりと「藤森には、特に何も求めていませんでした」って思ってたのが面白い。
読了日:04月19日 著者:中田 敦彦


大喜利猿 北海道大喜利猿 北海道感想
バカリズムさんも小林賢太郎さんも好き。大喜利としての内容には正直爆笑っていう程ではなかったけど、クスっとしたのがいくつかありました。甲子園を風呂にしている妖精とか、リーゼントリーゼントとか、ミロのヴィーナスの腕が鹿の腕に使われているやつとか笑 そして二人とも絵が可愛らしくて大好き。
読了日:04月19日 著者:小林 賢太郎,升野 英知


山田クンとざぶとん山田クンとざぶとん感想
大好きな長寿番組「笑点」の座布団運び、山田くんの連載です。山田さん目線で師匠たちやお世話になった方のエピソードが語られています。地方興行や楽屋での一コマ、師匠同士の罵倒合戦、座布団からどつき落とすなど、笑点以外からもメンバーの楽しいやりとりがうかがえます。この本が出た時はまだ歌丸師匠も健在であったのが何とも切ないです。6代目円楽さん、木久扇師匠、たい平さんは特に好きなので高座を見に行ってみたいな。しかし卓球やボクシング、ずうとるび、活躍の幅が思ったより広くてびっくり。
読了日:04月21日 著者:山田 隆夫


一生使える 見やすい資料のデザイン入門一生使える 見やすい資料のデザイン入門感想
上司から借りた本。辞書的に使える。基本Windowsをベースにした説明なのでMac利用者には無関係なところもあるけど、基本的なデザインの考え方は同じなので参考にはなる。でも慣れている人なら上手い人のプレゼン資料を読む方が情報量は多いしその方がいい。読んだ、という感じではないのでページ数は0で登録。
読了日:04月21日 著者:森重 湧太


ちんぷんかん しゃばけシリーズ 6 (新潮文庫)ちんぷんかん しゃばけシリーズ 6 (新潮文庫)感想
シリーズ第6作です。ちょっと中だるみしてくるかな?と思いきや、まさか死にかけるとは。「鬼と小鬼」だけでなく、「はるがいくよ」でも寛朝様が若旦那のことを言いかけるときに、もしかして寿命が近いのかと思ってしまった。人と妖の人生の長さと命の儚さが切ないです。また、「今昔」と「男ぶり」も、身分の違いや変化が複雑な問題を起こしていて、その問題自体は現代も残っているなぁと感じました。人は社会を形成して以降、人間そのものではなく、人が纏っている職や出身やお金などに価値を起きすぎなのではないか。
読了日:04月26日 著者:畠中 恵


江戸学講座 (新潮文庫)江戸学講座 (新潮文庫)感想
江戸時代の武士の仕事ぶりや庶民の暮らし、遊郭や旅籠の様子など、普段は小説でしか出会わないような役職なんかは読んでいて難しかったです。これまで長屋や大店の人たちが中心の物語を読むことが多いので、これから江戸の武士について読んでみたいなと思いました。なんとなく意味を考えないで読み飛ばしてしまっていたけど、旗本と御家人の違いや石高、家柄については押さえておくと楽しくなるかも!
読了日:04月29日 著者:


石原家の人びと (新潮文庫)石原家の人びと (新潮文庫)感想
気象予報士石原良純さんによる家族の回顧録。次男良純から見た父、兄、弟たち、そしてかの昭和の大スター石原裕次郎。いくつかテレビで紹介されていたエピソードもあり、一般的な家庭では見られない暮らしぶりがうかがえます。そしてやっぱり思うのは石原慎太郎氏の奔放ぶり。でもそれでいてどこか子供を気遣っているところや、不器用な父親なりの愛が感じられます。兄弟だけでなく祖父を含めてみんな様々な業界で活躍していますね。写真がみんなかっこいいです。
読了日:04月30日 著者:石原 良純


ちいさいおうちちいさいおうち感想
カフェで見つけて読みました。妻が幼い頃好きだった本だそうです。ちいさいおうちは田舎に建てられたけど、まちはどんなかんじなのかと思います。そして何年も経って周りが都会になってきました。もうはるなのかなつなのか、季節がわかりません。人は忙しそうです。住む人も掃除する人もりんごの木もひなぎくもない都会。最後に子孫が田舎にちいさいおうちを移動(!)させます。やっぱり田舎がいいと、ちいさいおうちは思います。人はどんどん住み良い街にしようとしているけど、田舎の景色や静けさはものすごく貴重ですよね。
読了日:05月01日 著者:ばーじにあ・りー・ばーとん


古代遺跡の七不思議―Newtonが選ぶ新・世界の七不思議 (ニュートンムック Newton別冊)古代遺跡の七不思議―Newtonが選ぶ新・世界の七不思議 (ニュートンムック Newton別冊)感想
古代遺跡の七不思議についてイラスト中心に理解しやすく簡単に書かれています。大人が読むのなら少し物足りないかもしれません。ただ現代に残っている建築物などは、いまだその存在理由や文明が不明瞭なものが多く、未知なるものへのロマンが掻き立てられます。そして新・世界の七不思議として紹介されているものは全て見聞きしたことがありますが、その前段で紹介されている世界の七不思議は、あまり馴染みのないものばかりなので、そちらの方が興味が出てきます。アレクサンドリアの灯台やロードス島の巨像など、どれだけ偉大で迫力があったのか。
読了日:05月01日 著者:


冬の薔薇 立ち向かうこと 恐れずに冬の薔薇 立ち向かうこと 恐れずに感想
俳人、小林凛さんの2冊目の著作。春夏秋冬の句と日野原重明先生との往復書簡を紹介しています。また、三重の小野江小との交流が描かれており、すごく前向きなメッセージを受け取れました。俳句は言わずもがな素晴らしいものばかりです。こんなにも季節と植物に通じているのかと感心します。そして日野原先生の「創めることを忘れないかぎり、人はいつまでも若くいられる」という言葉を胸に、私も俳句を作り続けていこうと思いました。発句の苦しみに打ちひしがれたときはもちろん、仕事で悩んだ時などに凛さんの本を読んで活力を得ています。
読了日:05月05日 著者:小林 凜


誰も知らない世界のことわざ誰も知らない世界のことわざ感想
外国語は英語だけじゃない。いろんな国の、ぱっと見で意味が全くわからないことわざを集めた絵本。絵も割と好み。使ってみたい諺もたくさんありました。小さなアヒルを吹き出す(ラトビア)、ロバにスポンジケーキ(ポルトガル)、あなたは私のオレンジの片割れ(スペイン)、PとQに気をつけて(英語)、馬馬虎虎(北京語)、ブタの背中に乗っている(アイルランド)、一滴一滴がいつしか湖をつくる(ブルガリア)、私の別荘はずっと外れにある(ウクライナ)、あなたのレバーをいただきます(ペルシア)その他はコメントへ。
読了日:05月05日 著者:エラ・フランシス・サンダース


子どもに聞かれてきちんと答えられる 池上彰のいつものニュースがすごくよくわかる本子どもに聞かれてきちんと答えられる 池上彰のいつものニュースがすごくよくわかる本感想
雑誌レタスクラブで連載されていたものを書籍化したものです。比較的新しいニュースが題材として取り上げられてます(本は2018年12月出版)。パンダはなぜ中国に返すの?うなぎが食べられなくなる?なぜ18歳で成人に?夫婦別姓を選べる?高校で学ぶ歴史の内容が変わる?キャッシュレス化を進めたい理由は?軽減税率?などなど興味深いです。普段のニュース、新聞、本を読んだりすることは大事だけど、最後に語られているように、「うのみにせずに考える」ことが大事ですね。家族でニュースについて話し合うのは力になると思います。
読了日:05月06日 著者:池上 彰


ビジネスグッズ大全 2019 (100%ムックシリーズ)ビジネスグッズ大全 2019 (100%ムックシリーズ)感想
年一でグッズまとめ雑誌を読んで世に出ているいろんな商品を確認しておくことは大事かも。読んだ感がないからページ数は0
読了日:05月06日 著者:


仕事選びのアートとサイエンス (光文社新書)仕事選びのアートとサイエンス (光文社新書)感想
転職を経験したものとして新しい気づきがあった。そしてこれから仕事を変える(変わる)ことを見越して、何をすべきか、どのような考え方が大切か、をもう一度考えるべきだと思いました。何になりたいのか、ではなく、何をやりたいのか。職業選択にあたって、地道な努力を続けられるかどうかが最も重要な着眼点。その選択は本当に内発的な動機なのかどうか。自分のアンカーは何か。まずは目の前の仕事を誠実にこなす、いま周りにいる人に誠実に対応する。いろんな気づきがあります。キャリアアンカーとロジカルシンキングの書籍も気になる。
読了日:05月12日 著者:山口周


せいめいのれきし 改訂版せいめいのれきし 改訂版感想
大学の教授が幼い頃に感銘を受けた本として、存在は知っていましたが読んだことがありませんでした。最近同著者の「ちいさいおうち」をカフェでたまたま見かけて思い出し読んでみました。絵が大きく描いてあるので、子供でも確かに興味をそそられそうな構成でした。宇宙の成り立ちから、地球、そしていくつもの動植物、そして人間、最後は自分自身の物語へ。これまでに数多の生まれては死んできた生物と、長い長い時間を経て現在に繋がっていることが理解できます。これも是非子供たちに読んでほしい一冊です。バートンさんの絵が素敵。
読了日:05月12日 著者:バージニア・リー・バートン


ずるいえいご (日経ビジネス人文庫)ずるいえいご (日経ビジネス人文庫)感想
捨てる英語。実践あるべし。子供に説明するように。いかに言い換えるか。4つの別の言い回しを考える。8割捨てる。わからない単語・表現に固執しない。などなど、心に留めておきたい内容ばかりでした。日常会話より、「経験」「専門分野」「日本文化」について語れるようになることの方がハードルが低い。確かに!自分のわかる単語で言い回しをたくさん考えるトレーニングをしてみよう!
読了日:05月13日 著者:青木 ゆか,ほしのゆみ


ゼロから分かる! 図解落語入門ゼロから分かる! 図解落語入門感想
寄席の造りから始まり、寄席の場所・スケジュール、落語の種類、落語家の真打への道のり、江戸の文化などなど、落語の内容は多少知っていても全体像や歴史については初めて知るものも多く楽しめました。やはり江戸の文化や暮らしは面白い。そして若旦那や与太郎などの個性豊かなキャラクータが出てくるところは愛らしい故にストーリーに引き込まれてしまう。怪談噺が好きだけど人情噺もいいなと思える。最近の落語家まで辞書のように乗っているので、入門書としてとてもおすすめ。
読了日:05月18日 著者:稲田 和浩


しゃばけ読本 (新潮文庫)しゃばけ読本 (新潮文庫)感想
シリーズも6まで読んだところで読本!良く出てくる妖の人気や、作者インタビュー、絵本「みぃつけた」も収録のファンには垂涎ものの一冊です。自分の想像の中にあった長崎屋の見取り図があり、これからはもっと映像が思い浮かびやすくなります!そして江戸が舞台なので、長崎屋や一太郎の歩いた道のりを現在の東京の地図で確認できるのも楽しい!日本橋エリアから散歩してみるのも楽しいかも。続も楽しみ!
読了日:05月23日 著者:畠中 恵,柴田 ゆう


ヴァージニア・リー・バートンの世界: 『ちいさいおうち』『せいめいのれきし』の作者ヴァージニア・リー・バートンの世界: 『ちいさいおうち』『せいめいのれきし』の作者感想
「ちいさいおうち」「せいめいのれきし」の著者、バージニア・リー・バートンさんの作品と解説、人生を綴った一冊です。両親の離婚や父親の看病、大戦や世界恐慌に負けず、ダンサーとして、デザイナーとして、絵本作家として、母として、たくましく生きたバートンさん。「デザインは誰にでも作れる」「女性でも挑戦できる」ということを、立ち上げたフォリーコーブ・デザイナーズを通して後世に伝えています。絵本だけでなくたくさんのデザインは今後も残っていくことでしょう。可愛らしくユーモアたっぷりのデザインばかり。
読了日:05月26日 著者:


いっちばん しゃばけシリーズ 7 (新潮文庫)いっちばん しゃばけシリーズ 7 (新潮文庫)感想
シリーズ7!なかなか今回も面白かったなぁ。タイトルにある「いっちばん」よりも他の作品の方が好きかも。「天狗の使い魔」は、狐や狛犬、天狗、それぞれの思惑が錯綜しています。一太郎は巻き込まれながらも知恵を絞って解決へと向かう。「餡子は甘いか」「ひなのちよがみ」は栄吉とお雛さんが主役!特に栄吉は贔屓にしているので活躍すると嬉しいです。栄吉にはお菓子作りがうまくなってもらいたい反面、下手なままでもいいなとも思います。
読了日:05月27日 著者:畠中 恵


公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リスニング編公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング リスニング編感想
5/8〜5/27、毎日欠かさずやり遂げました!でもリスニング力はついたのか、謎ではある。またSection1から繰り返しやろー!
読了日:05月27日 著者:Educational Testing Service


Wall and Piece【日本語版】Wall and Piece【日本語版】感想
超ミーハーな私は勢いでこの本を借りました。前半はイギリスやアメリカの様々な土地でこっそり描いたであろうストリートアート、後半はSarcasmやメッセージ性の強い作品が多くありました。ただ動物に描いてあるものや、過去の作品に修正を加えたものはあまり好きになれなかったかも。不法なアートはもちろん社会的に良いことではないけれど、どこにどんな絵やメッセージを残してもいい街はあってもいいのかなと思ったり。日本だとそういうのって難しそうですよね…。気になった文章はコメントへ。
読了日:05月27日 著者:Banksy(バンクシー)


つくも神さん、お茶ください (新潮文庫)つくも神さん、お茶ください (新潮文庫)感想
大好きなしゃばけシリーズの著者、畠中恵さんのエッセイです。独特の江戸調の語り方が、本当に江戸に住んでいる人が語っているような不思議な感覚に陥ります。都筑道夫先生に褒められたときのエピソードや色々な本当の出会いなど、どれも興味深く楽しく読めました。その中でも食べ物の話が多いです。鬼平犯科帳に出てくる白玉を実際に作って食べてみる(でもあまり美味しくなかったw)など、なければ作ってみればいいんだ、と自分も改めて気づきましたw 孔子の生誕地での宴会はすごいですね、お酒が飲めないので怖いですが体験してみたい!
読了日:06月06日 著者:畠中 恵


宇宙兄弟 「完璧なリーダー」は、もういらない。宇宙兄弟 「完璧なリーダー」は、もういらない。感想
かなり前に図書館で予約をして待っていたのがついに届きました。でも読みやすい文章のためかすぐ読み終わってしまいました。タイトル通り、完璧を目指すだけでなく、愚者型リーダーとなって、チームをまとめていくムッタの姿に真のリーダーシップを感じます。ところどころ原作のエピソードがあるので、漫画をまずは読んでからこちらを読むのをお勧めします。「Want思考」、「どっちがより楽しいか」、「ちょっとだけ無理なことに挑戦してこーぜ」などなど、心を揺さ振られるキーワードがたくさんあります。
読了日:06月08日 著者:長尾 彰


教養は児童書で学べ (光文社新書)教養は児童書で学べ (光文社新書)感想
新書はなんとなく手に取りにくくてあまり読まないのですが、こちらの本はタイトルが気になっていたのと出口さんが書かれた本なので迷わず読んでみました。本書で紹介されている児童書はあまり読んだことのないものばかりでしたが、なんとなくストーリーが思い浮かぶので、幼い頃に触れたことがあるんだなと改めて思いました。西遊記、アラビアンナイト、ナルニア国物語、ギルガメシュ王ものがたり、壮大なストーリーに心が踊ります。そして人間の本質や、時間の捉え方、正義とは何か、など児童書には思えない昔からの普遍な問いが見えてきます。
読了日:06月14日 著者:出口 治明


ころころろ しゃばけシリーズ 8 (新潮文庫)ころころろ しゃばけシリーズ 8 (新潮文庫)感想
しゃばけシリーズ第8弾。今回もわくわくするお話が多くありました。「はじめての」では、若旦那の前髪時代の初恋の淡い思い出…まさかこの時の出来事が失明の始まりだったとは。「ころころろ」は、仁吉が若旦那の目のために奔走する話、いつのまにか様々な妖たちに巻き込まれ…。「けじあり」、「物語のつづき」では、若旦那の失明の謎が解けます。でもどちらの話も最後は少し切ない終わり方です。おたきと生目神、妖ならではの苦悩が感じられます。
読了日:06月15日 著者:畠中 恵


サザエさん よりぬきマスオさんサザエさん よりぬきマスオさん感想
実は「よりぬきワカメちゃん」が読みたかったんだけど、マスオさん愛もあるから先にこちらを読んでみました。およそ5,60年前の世界ですが、今よりも自分自身の欲望にまっすぐの行動をしているように感じました。周りの目を過剰に気にしていなさすぎるというか。でも嘘ついて幼馴染とカフェに行ったり、風呂屋の家事を率先して見に行ったり、はダメだなw 休日に上司に鉢合わせたらまずい状況や割とどこでもタバコを吸っていたりとか、時代を感じる描写もあり楽しいです。
読了日:06月16日 著者:長谷川町子


バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)感想
幼い頃にファーブルに憧れ晴れて昆虫学者(バッタ博士)となった著者の研究者奮闘記。この本を読むまで、遠いアフリカの地でバッタ被害があることなど露ほども知りませんでした…。無収入かつモーリタニアで成果を出さなければリアルに生きていけない環境で、ここまで楽しんで研究できたのは、周りのお陰もさることながら、やはり自分が本当に好きなことをしているということです。好きなことを見つける、だけでも大変だと思うのに。夢を諦めない、様々な環境を楽しむ、努力を惜しまない、当たり前のようでできないことに気付かされます。
読了日:06月20日 著者:前野ウルド浩太郎


さかさ町さかさ町感想
リッキーとアンの兄妹は、ランカスターのおじいちゃんのもとへ行く途中、線路の事故のため偶然さかさ町を訪れます。そこは全てがさかさになっていました。「色んなものがさかさなんだね、変なの」的なお話で終わりかと思いきや、ハッとさせられる内容がありました。健康な人がお金を払い、働けなくなった病人が無料で診察を受ける。これはまさに社会保険ですね。わすれよ科は、嫌なことを忘れて次のことを考えるというポジティブに生産的な行動に移せるヒントになります。アンストアーの仕組みは実際にそのようなサービスがあったら面白い。
読了日:06月20日 著者:F.エマーソン・アンドリュース


はれときどきぶた (あたらしい創作童話 13)はれときどきぶた (あたらしい創作童話 13)感想
小学生の時になぜか流行っていた本です。テレビでもアニメがやっていました。絵とかストーリーとか懐かしい!明日の日記に書いたことが実際に起こるというデスノートのようなお話です。えんぴつの天ぷらとか首が伸びたりとか、今考えると結構怖いな。土曜日に学校があるっていうのが時代を感じる。。。
読了日:06月24日 著者:矢玉 四郎


大江戸見聞録 (江戸文化歴史検定公式テキスト (初級編))大江戸見聞録 (江戸文化歴史検定公式テキスト (初級編))感想
江戸を訪れた先で案内してもらう設定で文化や生活を学ぶことができる一冊となっています。江戸文化歴史検定初級の公式テキストです。最近江戸にはまっているので、本格的に勉強して検定を受けてみようかなと思います!
読了日:06月26日 著者:


英語応対能力検定 公認教材 とにかくひとことまちかど英会話英語応対能力検定 公認教材 とにかくひとことまちかど英会話感想
とりあえず通して一読。馴染みない表現がいくつかあったけど、大体は知っているフレーズばかりなので、あとは経験値を積むのみ。一人ボランティア活動に生きるといいな。とにかく繰り返し練習して備えるのみ。
読了日:06月27日 著者:


1日ひとつだけ、強くなる。 世界一プロ・ゲーマーの勝ち続ける64の流儀1日ひとつだけ、強くなる。 世界一プロ・ゲーマーの勝ち続ける64の流儀感想
良くある自己啓発本かな、くらいの気持ちで読み始めましたが、自分にとって今のタイミングで読んで良かったなと思える気づきが多くありました。「評価してもらえない内的な成長をどれだけ意識できるか」「感情は行動で変わる」「自分ではコントロールできない物事に対しては割り切ること、自分にやれることはシンプルになる」「自分の内側にある基準で物事を判断し、その判断の責任を負う」その他にもたくさんグサグサ突き刺さる言葉ばかりでした。自信を持てない自分にとっての名著です。
読了日:06月29日 著者:梅原 大吾


オズの魔法使い (岩波少年文庫)オズの魔法使い (岩波少年文庫)感想
昔家に映画を録画したビデオがあり良く見ていましたが、原作を読むのは初めて。映画に描かれていないシーンがたくさんあり、子供が読むと常にハラハラドキドキが止まらないストーリーとなっています。なぜ竜巻で異世界へ運ばれてしまったのか、は結局謎のまま。かかし、ライオン、ぶりきのきこり、と様々な困難に立ち向かい、それぞれが自分たちに自信を持って国を治めるほどになっていく過程に勇気付けられる気がします。
読了日:07月01日 著者:ライマン・フランク・ボーム


チューブ生姜適量ではなくて1cmがいい人の理系の料理チューブ生姜適量ではなくて1cmがいい人の理系の料理感想
長年の料理に対する抵抗が少なくなりました。適量がわからない、調味料がないから作れない、食材を買うのが面倒、などなど、料理をしない理由なんてたくさんありましたが、この本を読んでクリアになりました。単純に料理の技術は調理することだけだと思っていたんですが、食材の購入や冷蔵庫での保存の仕方、献立の検索も立派な料理の技術!これからしっかり記録して上達を目指してみようと思いました。
読了日:07月02日 著者:五藤 隆介


噂の学園一美少女な先輩がモブの俺に惚れてるって、これなんのバグですか? (角川スニーカー文庫)噂の学園一美少女な先輩がモブの俺に惚れてるって、これなんのバグですか? (角川スニーカー文庫)感想
同僚に薦められるがままに読みました。サイバーセキュリティミステリー系のラノベです。初めてまともにラノベを読みましたが、サーバー系では当たり前なのかな?と戸惑う用語もちらほらありました。まだまだITスキルが足りない証拠でしょうか。すごく細かい技術的な謎もあるけど、全体的にはすごくよくできたミステリーであり、恋愛ストーリーであり、サイバー系小説であり、という印象で、どのジャンルが好きな人でも楽しめる作品なのではないかと思います。hexやニーモニックを読める、というクダリがツボw 主人公はOSINTの名手。
読了日:07月05日 著者:瓜生聖


一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた感想
年号が出てこない、でも入試対策をする高校生にもおすすめの世界史教科書です。なぜ学校の世界史の授業がわかりにくいのか、というところから再構成し、エリア別にストーリーがまとめられています。さすがに一度読んだら忘れない、とまではいきませんが、割とすんなり頭に入りやすいと思います。エリア別にはなっているのですが、横のつながりも確認ができます。高校生だけでなく世界史初心者社会人にもおすすめです。今回図書館で借りたけど買ってもっておいてもいいかなと思える本。
読了日:07月18日 著者:山﨑 圭一


どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから"の仕事と転職のルールどこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから”の仕事と転職のルール感想
ちょっと仕事で苦しんでいるときに、転職の哲学の章を読んで気持ちが楽になりました。あまりにも会社内での評価にとらわれてしまって勝手に苦しくなっていました。会社によって雇われている、という考え方ではなく、契約で結ばれたあくまで対等な関係である。手段としての転職。米を稼ぐためのライスワークと生きがいとしてのライフワーク。そのために有効な副業とボランティア。人生設計のヒントになることがたくさんありました。
読了日:07月25日 著者:尾原 和啓


俳句、やめられません: 季節の言葉と暮らす幸せ俳句、やめられません: 季節の言葉と暮らす幸せ感想
季語の力、句会への参加、あるある俳句、褒められ俳句、ものすごく参考になりました。「自分なんてだめだめ」だと思っていましたが、だめでもいいから作り続けることが成長につながるのだと改めて思いました。実践的な俳句の作り方ではなく、俳句に対する心構えや態度というものを身につけた気がします。俳句は説明をしない、報告句はあるある、意味を感じる句はあるある、ごとく俳句はあるある、のように俳句を作る上での参考となる記載もあります。世界が広がりました。
読了日:07月27日 著者:岸本 葉子


ふたりはきょうも (ミセスこどもの本)ふたりはきょうも (ミセスこどもの本)感想
妻が絵を見たことがある、とのことで探して借りてみました。がまくんとかえるくんの親友二人のお話。すぐ諦めるがまくんに一生懸命言葉をかけて励ますかえるくん。そしてかえるくんに対して文句も言わずやってみるがまくん。微笑ましいです。あしたやる、はかえるくんの言う通り、自分も明日のんびりするために今日やろうと思いました笑。ぼうし、もかえるくんの優しさが溢れています。英語の原版も読んでみようかな。
読了日:07月29日 著者:アーノルド・ローベル


ワカメちゃんがパリに住み続ける理由ワカメちゃんがパリに住み続ける理由感想
サザエさん作者の長谷川町子さんの姪、長谷川たかこさんのフランスでの暮らしを描いたエッセイです。もっとサザエさん要素が出てくるのかなと思いきや、がっつりフランスのことが書いてありましたw フランス人の考え方、働き方、日本との違い、どうしてフランスを選んだのか、などなど、普段フランスが身近にないので驚く内容が多かったです。ただフランスの地名や人名はスッと入ってこなくて少し読みにくいと感じる箇所も。
読了日:08月03日 著者:長谷川 たかこ


かこさとしの世界: だるまちゃんもからすのパン屋さんも大集合!かこさとしの世界: だるまちゃんもからすのパン屋さんも大集合!感想
久しぶりのかこさとしさん本を読みました。かこ先生の生涯が、発表された作品とともに紹介されています。これまで読んだことのない作品も数多く記載されているので新鮮な印象もあります。だるまちゃんやからすのパン屋さんなどの有名な絵本だけでなく、日雇い老人や自画像からかこ先生の当時の社会に対する訴えのようなものが見える気がします。戦争の前後で感じた大人に対する不信感や絶望のような感情が、その後の子供たちのために何ができるか考え活動した結果につながったのでしょう。私の人生の見習うべき先生として尊敬です。
読了日:08月04日 著者:


そこにいるのにそこにいるのに感想
怖いよ!!はぁ〜。唯一「帰り道の子供」だけ良い話で助かりました。「六年前の日記」が割と自分にとっては怖かったので、その後の話はそこまでダメージはなかったかもw でも怖い。霊的な怖さと、何なのかさっぱりわからない怖さ、あとは人間の怖さ。全てに共通するのは「気づいてはいけない」ってことかも。目次にも謎が。Google ストリートビューはちょっと勇気がなくて見られません。「視えないのにそこにいる」はちょっとわからないことが多すぎて「?」という感じでした。しばらく怖い話はやめておこう。
読了日:08月05日 著者:似鳥 鶏


すばらしい彫刻(偕成社)すばらしい彫刻(偕成社)感想
かこさとし先生の、珍しく絵本ではない本。いやこれも絵本か。先生にとっては絵本かどうか、ではなく子供にとってわかりやすいかどうか、か大事。この本は世界の彫刻を紹介しています。彫刻って、目の前にあってもあまりじっくり見る機会がないし、そもそも絵とは違って間近にないと立体的なところがわかりづらい。この本を通して彫刻の壮大さや、断片的ではあるけど歴史の一端を感じられます。三千年も前によくこんな大きな像を作れたもんだなと、人間の偉大さや知性に改めて驚きます。古代の彫刻、美術をまた学ぼう。
読了日:08月06日 著者:かこさとし


日記をつける (岩波現代文庫)日記をつける (岩波現代文庫)感想
年代や性別などによってそれぞれの日記の書き方や文体が異なっていて面白いです。実際の身近な人の日記を伺う機会は絶対にないけど、過去の偉人や市井の人たちの日記を読むと、その時代の文化や暮らし、思っていたことが知れて感慨深くなります。自分の日記も将来孫の自由研究になれば、くらいの気持ちで続けているけど、知らない人に見られてしまうのは割と恥ずかしい。10年前の自分の日記を見ても恥ずかしいのに。一日の締めくくりに日記を書くことはあまりしたことないけど、一言二言書いておくのもオツかもしれない。
読了日:08月12日 著者:荒川 洋治


Frog and Toad All Year (I Can Read Book 2)Frog and Toad All Year (I Can Read Book 2)感想
易しい英語で書かれているので初学者にも読みやすいです。そしてがまくんとかえるくんが可愛い。臆病で面倒臭がり、おっちょこちょいのToadと、優しく見守るFrog。一緒にSledで滑ったり、アイスを食べたり(溶けたアイスまみれのToadが面白い)、落ち葉をお互いに掃きあったり、クリスマスを一緒に祝ったり。。。二人の仲良しさが伝わってきます。
読了日:08月15日 著者:Arnold Lobel


Frog and Toad Together (I Can Read Level 2)Frog and Toad Together (I Can Read Level 2)感想
読んだ順はばらばらだけど、今回もいいお話でした。「ふたりはいしょ」の英語原版です。A LIST: Toadは今日のやることリストを作ります。が、そのリストを失くしてしまい…。COOKIES: 夢中でクッキーを食べる二人、このままでは病気になってしまう。そこで箱に入れて紐で結んで棚の上にしまいますが、ハシゴで棚の上から箱をとって紐を切ることができてしまいます。そこで二人は…。単純で簡単な英語とストーリーでさくさく読めてしまいます。
読了日:08月16日 著者:Arnold Lobel


Frog and Toad Are Friends (I Can Read Level 2)Frog and Toad Are Friends (I Can Read Level 2)感想
遂に全部読んでしまった…。SPRING: 起きないToadを起こそうとするFrog、そしてカレンダーを勝手に剥ぐw A SWIM: Toadの水着を笑う蛇や蜥蜴たち、Frogも笑っていたから少しかわいそうかと思ったけど、最後のToadが水着のママ帰っていく姿が堂々としていて良い。A LETTER:これが教科書に載った話らしい。自分は別の教科書だったから知らなかった。手紙を待っているToadのために大急ぎで帰って手紙を書くFrog。四日目にようやく到着。届く前に内容バレてるけど、待っている時間が微笑ましい。
読了日:08月18日 著者:Arnold Lobel


「幕末維新」の不都合な真実 (PHP文庫)「幕末維新」の不都合な真実 (PHP文庫)感想
これまでは、新政府軍の圧倒的軍事力で徳川幕府を倒し、穏便に江戸城を明け渡し明治が始まる…というテンプレートのままに理解していましたが、江戸城の明け渡し、彰義隊との戦いの裏に様々な駆け引きが存在していたとは思いもみませんでした。西郷と勝ばかりでなく、公家、天璋院や諸藩の思惑が錯綜し江戸城開城が実現。戊辰戦争の後半、奥羽越列藩同盟との戦いは残党の討伐程度にしか考えてませんでした。明治以降、新政府の評判を上げるためにもテンプレート的歴史が作られたのかなと感じられました。歴史はやはりストーリーを抑えることが重要。
読了日:08月20日 著者:安藤 優一郎


マンガ ブランド人になれ!    会社の奴隷解放宣言 (NewsPicks Comic)マンガ ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言 (NewsPicks Comic)感想
元の本を読んでいないのでなんとも言えませんが、30分程度でさらりと読み終えてしまいました。ブランド人になるためには、SNSでフォロワーを最低でも1,000人以上、あれこれ考える前にやってみる、仕事には署名を入れる、などなど、行動をして発信力を高めるというのが肝なのかなと。お金よりパッション、自分は今パッションを感じる仕事をしているのだろうか。やることを集めるのではなく、やらないことをやらないこと!ためになりそうなところをつまみ食いして適用してみよう。
読了日:08月21日 著者:田端 信太郎,星井 博文,伊野 ナユタ


謝るなら、いつでもおいで: 佐世保小六女児同級生殺害事件 (新潮文庫)謝るなら、いつでもおいで: 佐世保小六女児同級生殺害事件 (新潮文庫)感想
記憶に新しい佐世保小六女児同級生殺害事件のルポルタージュです。ただ他のルポとは違って著者が被害者ととても近い距離に存在していること。家族同然のような他人でいて、かつメディアとして事件と向き合わなければならなかった筆者。被害者とも加害者とも向き合い、当事者からの正確な情報を元に書かれています。ニュースの断片的な情報ではなく、それぞれの想いまで踏み込んでいる。事件は本当にいたましいものです。でもここから我々が学ぶべきことはたくさんある。少年法の限界や意味づけの虚しさ。この著者だからこそ書けた別の視点。
読了日:08月24日 著者:川名 壮志


八日目の蝉 (中公文庫)八日目の蝉 (中公文庫)感想
不倫相手の子供とその子供を誘拐した女。1章はその逃亡劇を別れまで描く。2章では拐われた女の子が成長し、宗教施設で同時期に育った子と出会って小豆島を訪問するところを描く。母子とは何か、家族とは何か。幼少期を母親だと思っていた女と過ごしていた過去を持つ子供は、大きくなってどんな感情を持つのか。誘拐は悪いことだが、母娘としての情が育っていくにつれ結末を思うと切なくなってくる。そして最後の小豆島での描かれ方もドラマがあって。。読み終わってから映画版も見ましたが、どちらも感動です。
読了日:09月02日 著者:角田 光代


新エバンジェリスト養成講座新エバンジェリスト養成講座感想
少々古い本を読んでしまった、反省。あとがきに書いてあるように、プレゼンテーションはその時代ごとに流行りや表現が変わるので、最新の情報をどこかで更新したほうが良さそう。とはいえとても参考になる内容が多くあった。PowerPointの使い方や文字の表し方よりも、どのようなリズムで話すか、どのように聞いている人の視線を誘導するか、注目させるか、というプレゼンの進め方の参考になった。次回から使ってみよー。
読了日:09月03日 著者:西脇資哲


超雑学読んだら話したくなる江戸・東京の歴史と地理 (超雑学 読んだら話したくなる)超雑学読んだら話したくなる江戸・東京の歴史と地理 (超雑学 読んだら話したくなる)感想
見開き1ページごとにテーマがまとめて書かれているので、読みやすいし途中で止まりやすい。欲を言えば、右ページの地図に説明が欲しいのと、左側の説明とリンクした内容にして欲しいなと思いました。この本をきっかけに江戸東京への興味や知識の深掘りを進めたいと思えるので、読んで面白かったし今後の興味の方向性がわかりました。もう少し徳川家や武士の暮らしを知りたいな。
読了日:09月08日 著者:安藤 優一郎


地図の物語 人類は地図で何を伝えようとしてきたのか地図の物語 人類は地図で何を伝えようとしてきたのか感想
地図は、世界の地形や都市の場所を知るためのもの、という認識でした。でも過去に作られ今も残っている地図を見てみると、自分たちの住んでいる場所を記録するためであったり、世界を理解するためや植民地を治めるためだったり、その時代や政治によって目的は様々。現代は衛星によって写真レベルで表面が詳らかになっているけど、反面地下鉄路線図や風刺地図なんかはこれからも出てくるんじゃないかなと。視点や考え方と時代背景がリンクするように読めたので、歴史が好きな人にもおすすめ。
読了日:10月01日 著者:アン・ルーニー


短編工場 (集英社文庫)短編工場 (集英社文庫)感想
12人の作者による12の短編集。旅行の時に読みたい本No.1みたいな触れ込みだったので、ちょうど旅行前に良いと思って読みました。知っている作者さんも何人かいて、大体のテストがわかっている作品は安心して読めましたが、「かみさまの娘」と「ゆがんだ子供」が割と怖くて続きを読むのに気が引けましたが、奥田さんの作品「ここが青山」からはすらすら読んでしまいました。後半の「陽だまりの詩」「しんちゃんの自転車」「川崎船」「約束」は悲しい場面があるのに、後味が悪くなくて、暖かくなるお話でした。
読了日:10月07日 著者:


ライン   幻冬舎文庫ライン 幻冬舎文庫感想
村上龍さん初読み作品。短編のように人と人のつながり(ライン)を追いながら取り止めもなく進んでいくストーリー。精神病や静的な描写が多く、刺激が強くてちょっと読むのが疲れてしまいました。作風がこんな感じなのかな…自分とは合わないかなーと思ってしまいました。
読了日:10月12日 著者:村上 龍


文庫 あら、もう102歳: 俳人 金原まさ子の、ふしぎでゆかいな生き方 (草思社文庫)文庫 あら、もう102歳: 俳人 金原まさ子の、ふしぎでゆかいな生き方 (草思社文庫)感想
俳句つながりでどこかからか知った本です。前半3分の1はエッセイで後半は句集のような構成です。明治生まれで戦前の東京での生活や女学校時代のお話が新鮮で、もっとその時代を知りたいと思いました。そして真面目なA子と不真面目で悪いB子が内在している、というところがまさに人間の多面性を表現をしていて、長く生きている人間にしかわからない真理のようなものを感じました。俳句は自由律が多く、たまに残酷な表現に驚きます。素人の私にはちょっと理解し難いような句もたくさん。もう少し勉強してから句集を読んでみようかなと思いました。
読了日:10月14日 著者:金原 まさ子


こんなに楽しいのに走らなきゃもったいない!こんなに楽しいのに走らなきゃもったいない!感想
マラソンを始める前の肉体づくりから、食事の摂り方や内容・カロリー、マラソン数ヶ月目からの練習、マラソンを走ることから人生を学ぶ。という盛り沢山な内容です。テーマは盛り沢山なのに、ものすごく読みやすくて、しかももっさりしていない。久しぶりに本を読んで内容のメモをたくさんしました。読んでいる途中で無性に走りたくなり、思いがけず週に3日も走ってしまいました。平日の朝なんて絶対無理だと思っていたのに、朝走ってすっきりして朝ごはんを食べて爽やかに仕事を始められました。少しずつ自分を褒めながら無理をしないで続けたい。
読了日:10月18日 著者:高橋尚子


現役東大生の世界一おもしろい教養講座 -正しく未来を見通すための「地理的思考」入門-現役東大生の世界一おもしろい教養講座 -正しく未来を見通すための「地理的思考」入門-感想
地理から歴史を考える。これまでにない切り口で世界史の因果関係を切り取っています。教養講座とありますが、実態は世界史のストーリー解説のようなイメージかなと思います。ちょっとこじつけなのでは、と思うところもあったけど、地理的な要因から出来事を結び付けるのは面白い。ニュースを見ていて、なんでだろう?と感じたら地理に答えを求めてもいいかもしれない。ただやっぱり、あくまで出来事の原因の一つってことを前提にしないといけない気がする。
読了日:10月20日 著者:西岡 壱誠


消滅遺産 もう見られない世界の偉大な建造物消滅遺産 もう見られない世界の偉大な建造物感想
今現在その姿をもう見られない建造物が紹介されている本です。遺産として何百年、何千年も残されていた建造物が、自然災害、紛争、開発、などによって破壊され失われています。きっとこの本に記載されているのは全体のほんの一部なのでしょう。初めは歴史を感じる写真にただただ感動していましたが、ページをめくるにつれ、破壊された姿を見るのが辛くなっていきました。戦争や宗教的な理不尽な理由で破壊されるのは残念でなりません。何年も残ってきたのはなぜか。風土や天候だけでなくその土地の人々の敬意の対象や拠り所となっていたのかなと。
読了日:10月22日 著者:


My Humorous JapanMy Humorous Japan感想
1992年あたりの日本をおもしろおかしく描いているエッセイです。日本の話だけではなく、著者の祖父や出会った人たちのエピソードがたくさんです。英語なので読むのしんどいかなと思いましたが、青学で教鞭をとっていたためか、とてもわかりやすいBritish Englishで書かれているのでとても読みやすいです。少し情報が古いので、東京の電車に人を押し込む駅員の話や三島由紀夫が出てくるあたりが興味深いです。でもところどころ出てくる日本人の名前、知らない人が多くてびっくりです。イングランド王室やUSSRの話が楽しい。
読了日:10月22日 著者:ブライアンW. ポール


橋下徹の問題解決の授業 大炎上知事編橋下徹の問題解決の授業 大炎上知事編感想
元大阪府知事、元大阪市長、行列のできる〜でお馴染みの橋下徹さんの問題解決の本です。全編を通して過去の経験ベースで語っているので、名前を出した批判めいたことが多いものの、問題解決のエッセンスが詰まっていて参考になるかと思います。また、民主主義や選挙の実態がわかります。裏ではそんなことが起こっていたのか、表面的なことしかわかっていなかったな、と確認できました。問題の本質はどこか、核心的問題と周辺的問題と講が特にためになりました。もう一度政治の舞台で見てみたいなー。
読了日:10月24日 著者:橋下徹


俺か、俺以外か。 ローランドという生き方俺か、俺以外か。 ローランドという生き方感想
いつだったかテレビでなんとなく知って、本も出しているのだと知って読んでみました。ホストの世界のことはあまりわかりませんが、ROLANDさんの人生哲学や名言を読むと、自分の信念を持っていて、自分を自分が一番愛していて、女性を大事にしていることがものすごく伝わってきます。サッカーもプロレベルまでやっていたこともあって、とてもNo.1にこだわりがあるんだなと思いました。文章では簡単に書いているけれど、その裏には大変な努力があったのかなと思います。(本人にとっては努力ではないのかもしれないけど)
読了日:10月25日 著者:ROLAND


か「」く「」し「」ご「」と「か「」く「」し「」ご「」と「感想
学生時代の図書館は最高すぎる。ストーリーにも惹かれたけど、もうあの頃に戻れないんだなと思うとちょっと切ない。さて、住野よるさん作品はもともと好きな方なので、楽しく読めるだろうとうきうきしながら読みました。5人の高校生がそれぞれのかくしごとを持っていて、それぞれの目線で章ごとに語られるストーリー展開です。自己評価が低すぎたり、自分がわからなくなったり、自分に正直になれなかったり。思春期だからこそのもやもやとかくしごとが相まって俯瞰で見ている読者としてはなんだかもどかしいところがありました。矢印が羨ましいw
読了日:10月30日 著者:住野 よる


筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法感想
痩せたり代謝をあげたり筋肉量を増やしたりするだけでなく、筋トレは恋愛や仕事、人間関係の悩みを吹っ飛ばしてくれる。体に関するソリューションだけの本かと思っていたけど、全てと言っていいほど何でも筋トレで解決できる。実際に筋トレをして見た目も変わることで自信やメンタルに繋がる部分は大きいと思う。プロテイン摂取して食事を完璧にやろうとするとハードルは高いかもしれないけど、マインドとして「とりあえず筋トレするか」という意識だとスタートしやすいかも。気分が乗らなくてもまずは筋トレ!
読了日:11月04日 著者:Testosterone(テストステロン)


このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法感想
直近での転職は考えていないけど、同僚が読んでいたので読んでみました。ストーリー形式で大変読みやすく、章ごとにまとめが書いてあるので、あとで読み返しやすくなっています。会社の評価ではなくあくまで市場価値(マーケットバリュー)を高めること。自分がストレスなく無意識にできていることは何か。自分は何をやるのが好きか、どんな状態になっているのが良いか。給料が半分になっても今の仕事を続けるか。自分にラベルを貼れ。などなど。一度立ち止まって考えておきたいことがたくさん。転職を考えていないサラリーマンにもおすすめ。
読了日:11月08日 著者:北野 唯我


一〇〇年前の世界一周一〇〇年前の世界一周感想
20世紀初頭に世界一周旅行をしたドイツ人、ワルデマールさんの旅行記。まだ第一次大戦も始まっていない割と落ち着いた時代。アメリカは西部劇そのままな雰囲気と既に高層ビルが立ち並んでいる景色。日本はまだ吉原が営業していて花魁道中の写真や芸者を映している。朝鮮や中国はなんだか貧しい感じ。写真も素晴らしいが、あとがきのワルデマールさんのその後は第一次大戦に突入していく激動の時代と親族の悲劇を綴っていて切ない。ワルデマールさんのエッセイがあればなぁ。
読了日:11月15日 著者:ボリス・マルタン,ワルデマール・アベグ


汝、コンピューターの夢 (〈八世界〉全短編1) (創元SF文庫)汝、コンピューターの夢 (〈八世界〉全短編1) (創元SF文庫)感想
久しぶりにSFを読みました。近未来の宇宙が舞台になっている短編集です。ただ、SF特有の言葉(しかも言葉の解説はない)で説明される文章は、普段読んでいる本と比べると大変読みにくく感じました。「ピクニック・オン・ニアサイド」「カンザスの夢」は同じフォックスが主人公、性別を変えたり(変身(チェンジ)という)、記憶を保管しておいて何度も蘇ったり、未来のテクノロジーを駆使した仕組みが楽しい。本のタイトルにもなっている「汝、コンピュータの夢」は、コンピュータの仮想空間で生かされている男の話。こういうの好き。
読了日:11月16日 著者:ジョン・ヴァーリイ


フランダースの犬 (岩波少年文庫)フランダースの犬 (岩波少年文庫)感想
昔アニメで放送していましたがリアルタイムで見たことがなく、原作だけでも読みたいと思って図書館で借りました。中身は「フランダースの犬」と「ニュルンベルクのストーブ」の二編。アニメでは最後にルーベンスの絵を見ながら死んでゆくシーンだけが際立っていてその過程を忘れていましたが、それまでのネロの普段の生活もとても貧しいもので、読んでいると少し辛くなってしまいました。そして悲しいままのバッドエンド。せめて安らかにと祈るのみ。ニュルンベルクのストーブは初読み作品。こちらも貧しい生活ですがストーブがよりどころとなり、
読了日:11月22日 著者:ウィーダ


超入門! ニッポンのまちのしくみ「なぜ?どうして?」がわかる本超入門! ニッポンのまちのしくみ「なぜ?どうして?」がわかる本感想
東京や京都の都市の成り立ちや歴史がよくわかります。それにしても、長安を真似たり、オリンピックのために橋を作ったり川を暗渠にしたり、国を挙げた大きな事業がたくさんあったんだなと感心します。今では逆に川や公園などの自然を増やしたり、自然災害を防ぐための取り組みが多いですね。これまで地震や火事に晒されながらも逞しくまちを整備し守ってきた歴史は大切です。これからの日本のまちづくりに注目しつつ、目立たなくなったこれまでの歴史の積み重ねを見つける楽しみもあります。
読了日:11月22日 著者:


青くて痛くて脆い青くて痛くて脆い感想
すっかり住野さん作品にハマってしまっているかも。この物語の途中で「あ、この人はこの人だったのか」っていうのが多い気がする。どうしてもハッとしてしまう。そしてこの大学時代のまだ完全に大人になり切れていない時代の懐かしさ、気恥ずかしさのようなものがあって、自分もそうだったよなあと思うところが割とあってむずむずした。楓と秋好、共に変わっていったし変わっていない。人によって見える側面なんて限られている。ちょっとしたすれ違いが生んでしまった悲劇なのかなと感じた。あともう少し脇坂さんの関わり合いがあってもいいかなと。
読了日:11月27日 著者:住野 よる


マジ文章書けないんだけど ~朝日新聞ベテラン校閲記者が教える一生モノの文章術~マジ文章書けないんだけど ~朝日新聞ベテラン校閲記者が教える一生モノの文章術~感想
かねてから文章の書き方については気になっていたので、本屋でタイトルを見かけてから読みたい本リスト入りしていた本。ようやく図書館で借りることができた。就活生と謎のおじさんとの文章をうまく書けるようになるための師弟の修行物語。就活生向けのようだけど一般の人にとっても発見は多いと思う。「が」と「は」の違いがわかりやすく腑に落ちた。なるほどWhyを考えると文と文が文章を作っていくな、という感じがわかる。稟議書や設計書も余計な修飾子が多いことがあるけど、理由をしっかり説明していれば内容としては十分。
読了日:11月30日 著者:前田 安正


そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
名作と言われる所以がここにある…。息巻いて犯人を特定してやる、と意気込んだものの、ストーリーに引き込まれていって、最後まで一気に読んでしまいました。そんな方法があったのかー、とミステリー初心者の私は素直にびっくりしました。10人ちかく登場人物が出てくるので、最初は誰が誰だったんだっけ、と混乱しそうでしたが、それぞれの心情やセリフ、行動を追っていくと性格や人柄が明確になっていきました(人も減っていくし…)。犯人の殺したい欲求はよくわかりませんが、正義って難しいよなと改めて思います。ミステリー、もっと読もう。
読了日:12月05日 著者:アガサ・クリスティー

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